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産廃収集運搬業に必要な容器とは?
産廃収集運搬業の許可要件の1つとして、施設に係る基準「 産業廃棄物が飛散・流出し、並びに悪臭が漏れるおそれのない運搬車、運搬船、運搬容器その他の運搬施設を有すること」が求められていることは 【産廃収集運搬②】産廃収集運搬業許可の要件で説明した通りです。
産廃収集運搬業の許可申請にあたっては、収集運搬を行う産廃の種類・性状を考慮し、飛散・流出等のおそれの無い運搬容器を準備する必要があります。ここでは、産廃の収集運搬容器の中でも多くの産廃業者が利用している容器を中心に対応品目と併せて一例をご紹介します。
行政書士Office Showでは、産廃収集運搬業許可申請を徹底支援いたします。お気軽にご相談ください。
産廃収集運搬容器の具体例
オープンドラム缶
上部の天板(蓋)を取り外せるタイプのドラム缶です。
固形物や粉末状の産廃の飛散を防げるためよく利用されます。
クローズドラム缶
オープンドラムと異なり天板が固着され、充填口から廃棄物を入れることができます。廃油など液状の産廃で利用されます。
耐腐食加工が施されたケミカルドラム缶は、廃酸・廃アルカリ等にも利用されます。
ペール缶
ドラム缶(容量200リットル程度)と用途はほぼ同じですが、産廃の運搬量が少ない場合に用いられます。
容量は18~20リットル程度が一般的です。
運搬車両の荷台や最大積載量などからペール缶を用いる業者もあります。水銀電池や体温計など水銀使用製品産業廃棄物の収集運搬などにも利用されます。
フレコンバッグ
フレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグ)は安価で幅広い種類の廃棄物(液体を除く)に利用されます。石綿含有産業廃棄物の収集運搬用も取り扱っている業者があります。
耐水性プラスチック袋(アスベスト回収袋)
耐水性プラスチック袋は、主に汚泥の石綿含有産業廃棄物(アスベスト)の収集運搬に利用されます。二重に梱包するために内袋(色付き)と外袋(透明)があります。
プラスチックコンテナ
固体の産廃のうち、直積みでは飛散の恐れがある廃棄物はプラスチックコンテナ等を用いて収集運搬することがあります。
荷台シート
廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず、がれき類など直積みする場合に飛散防止のためシート掛けを行います。
産廃の種類ごとの飛散・流出対策容器の例
種類 | 飛散・流出対策容器の例 |
燃え殻 | オープンドラム缶 、フレコンバッグ など |
汚泥 | オープンドラム缶など ※脱水処理後はフレコンバッグなどでも運搬可能 石綿含有産業廃棄物の場合は、耐水性プラスチック袋など |
廃油 | クローズドドラム缶、ペール缶など |
廃酸 | ケミカルドラム缶など |
廃アルカリ | ケミカルドラム缶など |
廃プラスチック類 | フレコンバッグ、プラスチックコンテナなど |
ゴムくず | フレコンバッグ、プラスチックコンテナなど |
金属くず | フレコンバッグ、プラスチックコンテナなど |
ガラスくず、コンクリートくずおよび陶磁器くず | フレコンバッグ、プラスチックコンテナなど |
鉱さい | オープンドラム缶、フレコンバッグなど |
がれき類 | フレコンバッグ、プラスチックコンテナなど |
ばいじん | オープンドラム缶 、フレコンバッグ など |
紙くず | フレコンバッグ、プラスチックコンテナなど |
木くず | フレコンバッグ、プラスチックコンテナなど |
繊維くず | フレコンバッグ、プラスチックコンテナなど |
動植物性残さ | オープンドラム缶など |
動物系固形不要物 | オープンドラム缶など |
動物のふん尿 | オープンドラム缶など |
動物の死体 | オープンドラム缶など |
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